※ 「今月の衛星画像」 2021年のテーマは アメリカ大陸の山地・山脈 です ※
Vol.23−01 2021年01月号
「アパラチア山脈」
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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSATの場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOTの場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。
2020年のテーマは カラーコンポジットの世界 です
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アメリカ東部を南北に走るアパラチア山脈は、高度こそ低いもののアメリカを代表する山脈のひとつといえるでしょう。この山脈はカナダのケベック州からアメリカ合衆国アラバマ州北部までのび、全長約2400km、幅150〜500kmで標高は450〜2000mです。ただ、山脈のなかにあるピークは、せいぜい1000m程度のものいが多く概して低く侵食が進んだ丘陵性の山脈です。ここにあげた衛星画像や地形図を見れば判るようにクネクネと複雑に折れ曲がった褶曲性の山脈です。 おおざっぱにいえば、一般に山脈の西部では石油・石炭、鉄鉱石など地下資源が豊富です。画像の範囲外ですが、画像1の西側には19世紀後期から20世紀中頃にかけて製鉄で地域経済を支えたピッツバーグが存在します。いっぽう、山脈の東側には大西洋岸に沿って都市が形成されています。 アパラチア山脈は、古い海洋性の堆積岩と火山岩からできており著しい褶曲作用や断層作用を受けています。古生代に大陸縁辺部であったこの地域に、海洋プレートが衝突し潜り込んだ際にできた山脈であると考えられています。現在、山脈の成立はプレート説によって説明されていますが、かつては「地向斜造山運動」で説明されていました。アパラチア山脈はその当時、この説を説明する模式地とされていました。 |
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●は画像の位置を示す | ||||||
画像2 ペンシルバニア州中央部アルトゥーナ(ALTOONA)付近の拡大画像 | ||||||
画像1 ペンシルバニア州からウェストバージニア州付近のアパラチア山脈 2020年9月22日 LANDSAT8 RGB:432 モザイク画像 |
地形図の縮尺は、上の画像のスケールを参照してください。地形図は、USGSによる1952年のものです。 |